トークイベント「ロバート・フランクの『アメリカ人たち』に関しての考察」

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日時:2016年9月19日(月・祝) 14:30 - 16:00 
登壇者:大森克己、町口覚、河内タカ
参加費:1,000円(定員80名)
 

【チケット予約制】

ご予約はこちらより:http://ptix.co/2bXmjnF

(※外部サイトに切り替わります)

 

写真家、ロバート・フランクが1955年から1956年にかけて、戦後の高度成長期真っ只中のアメリカ各地を旅をしながら撮影し、およそ500本 のフイルムを使い28,000枚もの写真を撮り貯めました。その中から、フランク自身が83点を厳選して作り上げたのが『The Americans』、日本では『アメリカ人たち』と呼ばれている、半世紀以上に渡って世界中の写真家たちに影響を及ぼしてきた写真集における金字塔的な1冊です。そして、今秋11月 には、東京藝術大学美術館にてSteidlのゲルハルト・シュタイデル氏の企画による「Robert Frank & Steidl ―Robert Frank: Books and Films 1947-2016 in Tokyo」と題した展覧会が行われます。

 
もともとドイツのフォルクヴァンク美術館で始まったこの巡回展はフランクの作品を新聞用のロール紙にインクジェットでプリントし、それを壁に直接貼り付けるという画期的な展覧会であり、そのカタログとして、1945年に創刊されたドイツ新聞「ジュートドイチャー・フェアラーク」のフォーマットをそのまま使うという斬新さに満ちていました。そして、今回、この展示へ向けて三者によるトークを行います。ゲストは1994年にフランクの選出による写真新世紀の優秀賞を受賞した写真家の大森克己、『アメリカ人たち』に多大なる影響を受けたアートディレクターの町口覚、そして、自身の著書『アートの入り口』で『アメリカ人たち』に関しての考察を書いた河内タカで、写真界の生きるレジェンドであるロバー ト・フランクと彼の写真にまつわる熱いトークイベントを繰り広げます

 

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大森克己(おおもり かつみ)

真家。1994年、第3回写真新世紀優秀賞。国内外での写真展や写真集を通じて作品を発表。近年は MEM での個展「sounds and things」(2014)「when the memory leaves you」(2015)、ギャラリー・トラックスでの個展「 ‪#‎soundsandthings 」(2015)など精力的に活動を行っている。東京都写真美術館「路上から世界を変えていく」(2013)、チューリッヒの Museum Rietberg GARDENS OF THE WORLD 」(2016)などのグループ展に参加。主な写真集に『サルサ・ガムテープ』(リトルモア)、『encounter』(マッチアンドカンパニー)、『サナ ヨラ』(愛育社)、『すべては初めて起こる』(マッチアンドカンパニー)など。「BRUTUS や「 SWITCH 」などの雑誌や「花椿」「雛形」などの WEB マガジンでも多くの撮影をしている。

 

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町口 覚(まちぐち さとし)

アートディレクター/グラフィックデザイナー

1971 年東京生まれ。デザイン事務所マッチアンドカンパニー主宰。95年、同世代の写真家40人の作品を収録した写真集『40+1 PHOTOGRAPHERS PIN-UP』を製作発表し、一躍脚光を浴びる。以来、日本の写真界をリードする写真家たちの写真集を数多く手掛ける。また、映画や演劇のグラフィックデ ザイン、書籍の装丁なども数多く手掛ける。常に表現者たちと徹底的に向き合い、独自の姿勢でものづくりに取り組んでいる。05年、自身のデザイン事務所か ら写真集レーベル「M」を立ち上げ、発行・発売元となり、書籍販売Webサイト「book shop m」を運営。

 

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河内タカ(かわち たか)
高校卒業後サンフランシスコのアートカレッジへ留学。卒業後、ニューヨークに拠点を移し、現代アートや写真のキュレーションや写真集の編集を数多く手がける。2011年に帰国、同年4月より株式会社アマナが創設したフォトコレクションのチーフディレクターに就任し、日本人作家に限定した550点にも及ぶ写真作品を収集。90年代後半より現在まで、アートや写真に関する執筆活動も行ない、Facebookでアートにまつわるエッセイを日々発信、『アートの入り口——美しいもの、世界の歩き方[アメリカ編]』(太田出版、2016年2月)を刊行。今回のTABFのEVENTのディレクションも手がけている。