OPENING TALK「ZINES OF OUR TIMES - アートブックから始めるアート」

日時:9月19日(土) 17:00-18:30

会場:Event Space

申込不要・入場無料

出演:林央子(『here and there』主宰・『拡張するファッション』著者)、Benjamin Sommerhalder(Nieves代表)、ミヤギフトシ(アーティスト/THE TOKYO ART BOOK FAIR プロジェクトマネージャー)

 

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(photo by Nicole Bachmann)

 

THE TOKYO ART BOOK FAIR 2015のオープニングトークは、本フェアのこれまでを振り返るなかで外すことの出来ない“ZINE”という表現媒体がテーマです。アーティストがこの表現媒体を採用した意義や魅力、ZINEというフォーマットの持つ機能や可能性、そしてアーティストブックを始めとした多様な出版表現のありかたを探ります。

 

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林央子

資生堂『花椿』に在籍(1988~2001)中、ガーリーカルチャーなどに興味を抱き、署名原稿を書き始める。在職中、1996年『Baby Generation』(リトル・モア)、1999年と2000年『パリ・コレクション・インディビジュアルズ』(リトル・モア)などを企画して本作りの楽しさを知る。Nievesのベンジャミンとは海外に流通した『Baby Generation』を見つけて来日時に会いにきてくれたのが初めての出会いで、後に自身で企画してつくりはじめた『here and there』がNieves出版の刊行物となるなど、長年にわたり交流を深める。自主出版・流通の書籍が数少なかった2002年春に『here and there』を創刊。創刊以来ADは服部一成氏に依頼し、生活の変化にあわせ個人的なペースで刊行を続ける。2011年に刊行した著作『拡張するファッション』を原案とした展覧会が2014年水戸芸術館・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に巡回、同展のキュレーションに加わる。『here and there』最新号vol.12 ZOKU KAKUCHO issueはTABF2015で発表する予定。

 

ミヤギフトシ

1981年沖縄生まれ。アメリカに渡り、ニューヨークのPrinted Matterに勤務しながら作家活動を開始。帰国後、ユトレヒトやTHE TOKYO ART BOOK FAIRのスタッフとしても活動しながら、創作活動を続ける。主な展覧会に「American Boyfriend: Bodies of Water」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA・堀川団地、京都、2014)、「VOCA展2015 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、2015)、「他人の時間 Time of others」(東京都現代美術館、2015)など。

 

ベンジャミン・ソマホルダー

1977年生まれ。チューリッヒ芸術大学でグラフィックデザインを学ぶ。2001年にNievesを設立、アーティストブックやZINEの出版・流通を開始。若手から有名作家まで、幅広い層の作家の書籍を手がけている。作家・イラストレーターとして、絵本『Ghost Knigi / おばけのニギ』も出版している。