日時:11月28日(木)17:00 - 18:00(受付開始時間 16:45)
会場:東京都現代美術館 ホワイエ(1F ミュージアムショップ横)
言語:日英
料金:無料(要当日有効のTABF入場券)
※11月14日(火)12:00よりTABFの入場券を販売開始いたします。そちらのご予約も必須となりますのでご注意ください。
登壇者:Anne König (アンネ・ケーニッヒ) x Przemysław Strożek(プシェミスワフ・ストロジェック) x Jonathan Schmidt-Ott (ジョナサン・シュミット・オット)
「スペクターブックス(Spector Books)」は、ヤン・ヴェンゼル、マルコス・ドレッセン、アンネ・ケーニッヒによって、2001年にドイツ・ライプツィヒで設立された出版社です。アート、セオリー、デザインの交差点に位置した活動を行い、これまでに653タイトルの作品集を出版してきました。
今回のトークイベントでは、スペクターブックスの設立者のひとりであるアンネ・ケーニッヒを迎え、同出版社が扱う幅広いテーマの中から、写真やアート、映画にわたり厳選したタイトルを紹介します。さらにゲストには、今年刊行された『Archive of Dreams. A Surrealist Impulse』を共同編集したプシェミスワフ・ストロジェックと、『St. Gil』を出版したばかりの写真家、ジョナサン・シュミット・オットが登壇します。ポーランドの美術史家であるストロジェクは、ドイツ、ドレスデンで開催された同タイトルの展示と、今年で100周年となるシュルレアリスムを記念して出版された本作について解説する予定です。ベルリンを拠点とするシュミット・オットは、人々や場所の思索的な情景を捉え、その周囲の環境や生活の断片を撮影した写真集『St. Gil』を携えトークイベントに参加します。
イベント事前予約:https://peatix.com/event/4186014/view
(※外部サイトに切り替わります)
※席数に限りがあるため、事前予約をお勧めいたします。
※席に余裕がある場合は、当日受付あり。
登壇者プロフィール
Anne König (アンネ・ケーニッヒ)
ライプツィヒを拠点に活動する出版者、作家。2016年と2018年には、ヤン・ヴェンツェルとともにライプツィヒの写真フェスティバル「f/stop Festival」を共同キュレーションした。ケーニッヒはスペクターブックスにおけるジョナス・メカス全作品の編集者であり、2023年にベルリンのArsenalで開催された前衛映画監督の生誕100周年を祝う回顧展の共同キュレーターも務めた。現在は書籍『I Am Trying to Remember. A Research on Jonas Mekas』の執筆に取り組んでいる。
https://www.arsenal-berlin.de/kino/filmreihe/jonas-mekas-100-years-of-cinema-arts-and-politics/
Przemysław Strożek (プシェミスワフ・ストロジェック)
ポーランド、ワルシャワのポーランド科学アカデミー美術研究所の准教授、ドリスデンのアヴァンギャルド・アーカイブの研究員兼キュレーター。現在、国際交流基金のフェローを務めている。 これまでにザヘンタ国立美術館にて冷戦期におけるポーランドとモロッコの芸術関係に関する展覧会や、アヴァンギャルド・アーカイブで開催された「Archive of Dreams」などの数多くの展覧会を企画。また、スペクターブックスから出版されたカタログ『Archive of Dreams』の編集者のひとりでもある。
https://spectorbooks.com/book/archive-of-dreams-en
Jonathan Schmidt-Ott (ジョナサン・シュミット・オット)
写真家。元映画研究者でゲシュタルト心理学に造詣の深いジョナサン・シュミット・オットは、「次の瞬間」とイメージ、現実、そして想像上の真実の間の隔たりを探求している。シュミット・オットにとって、写真は決して個別に切り離されたものではなく、むしろ、写真は無限の生命から切り取られた一瞬である。そして再文脈化されながらも、その制作過程で交差したすべての生命や経験、そしてそれを見るときに触れるすべてのものへの指標であり続けていると考えている。おそらくこの概念によって、彼のインパクトの強い写真の中に存在する静けさが説明できるだろう。単一の物語に対する抑圧が、すべての人を受け入れる全体論に置き換えられている。(パトリック・J・リード)