日時:12月12日(金)15:00-16:00(受付開始時間14:45)
会場:東京都現代美術館 EVENT SPACE(1F ミュージアムショップ横)
料金:無料(要当日有効のTABF入場券)
※11月20日(木)12:00よりTABF入場券を販売開始いたします。そちらのご予約も必須となりますのでご注意ください。
言語:日本語/英語

 

登壇者:Studio Prokopiou(アーティスト) × Łukasz Rusznica(Sun Archive) × Agnieszka Olszewska(クラクフ写真美術館展示部長)

 

神話、クィアネス、そしてキャンプ美学が交錯する光り輝く饗宴へようこそ。ポーランドの出版社Sun Archiveを運営しキュレーターとしても活動するŁukasz Rusznicaと、クラクフ写真美術館展示部長のAgnieszka Olszewskaが、Studio Prokopiouが手掛けた作品集『Wet Paint』を紹介します。鮮烈な色彩と不遜な演出でギリシャ遺産とジェンダーのテーマを華やかに炸裂させている本書において、身体は生きた神話となり、彩られ、演じられ、敬意と異端の狭間で揺らぐ存在として立ち現れます。演出は儀式となり、ユーモアは武器となり、そこから立ち上がるイメージは乾いた歴史に終止符を打つことを拒みながら、不安定でにじみ出るアイデンティティの「濡れ」を祝福します。クィア理論が全編を脈打つ本書において、羞恥と誇りが絡み合い、二項対立は溶解するのです。
『Wet Paint』はアーカイヴであると同時に儚い抵抗であり、硬直した制度への抗議であり、過剰さを享受する遊び場です。本トークでRusznicaは、キュレーションそのものがクィア的な実践となり得ることを示します。美と卑しめとの格闘、そして身体が古代の皮膚に新たな物語を刻もうとする闘争に、共に挑みましょう。

 

イベント事前予約:https://peatix.com/event/4637089/view
(※外部サイトに切り替わります)
※11月20日(木)12:00より本イベントの予約受付を開始いたします。
※席数に限りがあるため、事前予約をお勧めいたします。
※席に余裕がある場合は、当日受付あり。

 

 


 

 

Studio Prokopiou
Phillip ProkopiouとPanos Poimenidisによって2014年に結成された、ロンドンを拠点にファインアート写真を制作する2人組。ギリシャにルーツを持つ2人の作品は、クィアアイデンティティや神話、美術史、大衆文化を織り交ぜながら、ポートレート作品を通じて自己の創造やパフォーマンス・幻想・現実の関係を探究している。デビュー作『Wet Paint』(Sun Archive)は国際的に展示され、「Vogue Italia」や「British Journal of Photography」の「Ones to Watch」で特集された。さらに2025年にはウッチ・フォト・フェスティバルの最優秀写真出版賞を、2024年にはポーランド出版協会の芸術・写真賞を受賞している。

Web:https://studioprokopiou.com/

 

 

 

 

Łukasz Rusznica|ウカシュ・ルシュニツァ
写真家であり、写真集に特化したキュレーター。最新作『All Empires Will Fall』は2025年アルル国際写真祭でブックアワードの最終候補となり、Photo Londonでは「今月の推薦本」に選出された。『Subterranean River』は2019年の写真出版賞とKrzysiek Makowski賞を受賞。『How to Look Natural in Photos』は2021年のアルル国際写真祭の最終候補に選ばれ、2022年にMakowski賞を受賞。European Eyes on Japanのプロジェクトに参加し、ポーランド・ヴロツワフの出版社Sun Archiveを率いながら国際的に展示活動を行なっている。

Web:https://sunarchivebooks.com/

Instagram:https://www.instagram.com/lukaszrusznica/?hl=en

 

 

 

 

Agnieszka Olszewska|アグニェシュカ・オルシェフスカ
写真を専門分野とする文化マネージャー、研究者、プロデューサー、キュレーター。ウッチ映画学校で写真を学んだあと、ヤギェロン大学でドイツ学、ワルシャワ経済学校で文化経営を修め、人文学で博士号を取得。2009〜2011年にギャラリーを運営し、2013〜2019年にはCracow Photomonthを率いた。さらに2015〜2018年には視覚芸術財団の代表を務め、2016〜2017年にはPOLIN博物館でのレジデンスプログラムを企画。2018年からはクラクフ写真美術館の展示部長を務めている。

Instagram:https://www.instagram.com/keinedelikatessen/