
日時:2025年12月13日(土)12:00-13:00
会場:東京都現代美術館 サンクンラウンジ(B2F)
料金:無料(要当日有効のTABF入場券)
※11月20日(木)12:00よりTABF入場券を販売開始いたします。TABF入場券のご購入およびご予約は必須となりますのでご注意ください。
※本トークイベントへのご予約は不要です。お気軽にご参加ください。
言語:英語/日本語
登壇者:Elena Rucli(建築家、イラストレーター) × Antônio Frederico Lasalvia(建築家)
イタリアとスロヴェニアの国境に位置するポスト・ルーラル(脱農村的)な村、トポロ(Topolò/Topolove)を拠点に活動するRobida Collectiveは、出版・言葉・空間の実践を横断するアート・コレクティヴです。
本イベントでは、彼らの主な出版物『Robida Magazine』およびラジオプロジェクト「Radio Robida」をはじめ、トポロで展開しているレジデンスやワークショップの活動を紹介します。Robida Collectiveは、文化的な実践を通じて「中心の理論を周縁へと持ち込む」ことを試みながら、人間以外の存在も含めた「居住者」という概念の拡張を提唱しています。また、「田舎/都会」「内/外」「公共/私的」「ホスト/ゲスト」といった現代社会に根づく二項対立の解体を目指し、共同的な暮らしの未来を思考します。

Elena Rucli|エレナ・ルクリ
建築家、教育者、イラストレーター。2016年よりRobida Collectiveのメンバーとして、イタリアとスロヴェニアの国境にある孤立したポスト・ルーラルな村トポロの再生を文化活動を通じて探求している。現在もトポロに定住し、購入した家を拠点に、小さな石造りの納屋を改装して将来的なアトリエにする計画を進めている。近年はセラミック制作にも関心を広げている。
Antônio Frederico Lasalvia|アントニオ・フレデリコ・ラサルヴィア
ブラジル出身の建築家。現在はイタリア・トポロを拠点に活動している。分野にとらわれず柔軟な姿勢で、協働のプロセスから生まれる創造の可能性に強い関心を持つ。
共同制作を、単なる方法ではなく、政治的・美的・哲学的な立場としても捉えている。また、素材や道具、技法の関係性を通じて「つくる力(エージェンシー)」がどのように分かち合われるかを探る批評的な空間実践にも取り組んでいる。
Robida Collective