TABF2024では、「ゲストカントリー」としてドイツを特集するプログラムの一環として、『出版のマニフェストの出版(Publishing Publishing Manifestos)』を刊行、TABFの会場で販売いたします。 本書の編者であるミハリス・ピヒラーは、アーティストであり、MISS READ: The Berlin Art Book Fair & Festivalの創始者であり現ディレクターでもあります。彼は2018年に、アーティスト、作家、編集者、出版社、デザイナー、ZINE作家、アクティビストたちによる多彩なマニフェストを集めた『Publishing Manifestos』を発表しました。『出版のマニフェストの出版』には、ピヒラーが『Publishing Manifestos』の序文として執筆したエッセイが収録されています。このエッセイでは、出版を芸術的かつ政治的な実践として捉え、インディペンデント出版の経済、公共の場としてのブックフェア、ポストデジタル出版など、近年注目を集めるアートブックシーンの背景を多角的に探っています。さらに日本版では、オリジナルのコンテンツに加え、平山昌尚へのインタビュー、『NEUTRAL COLORS』の加藤直徳と加納大輔、そしてアーティストのミヤギフトシらによる座談会が収録されており、日本の視点を織り交ぜた独自の内容となっています。 また、『Publishing Publishing Manifestos』は、ソウルの出版社Mediabus、上海の書店でありアートブックフェア、Unfoldを主宰するBananafish Booksによって韓国語版と中国語版がすでに刊行されています。日本語版が加わることで、より多くの人たちが言語の壁を超えてアートや本、インディペンデントな文化的活動について対話する一助となればとても嬉しいです。

 

『出版のマニフェストの出版(Publishing Publishing Manifestos)』

・出版社:TOKYO ART BOOK FAIR

・著者:ミハリス・ピヒラー

・装丁:米山菜津子

・制作年:2024年

・初版1030部

・仕様:両A面、105x210mm、ガンダレ製本

・ISBN 978-4-9913958-1-9

 

・価格(税抜): 3,000円