Profile

Ta(r)dino 6 Art Platform
アゼルバイジャン・バクー

2019年2月1日にローンチしたTa(r)dino 6 Art Platformは、バクーから世界にリーチする自立したアートイニシアチブ。アゼルバイジャンやその他の国出身で美術界で働く人達にアイデアを深める機会を提供するというニッチなニーズを満たしています。これまでに展覧会、サイトスペシフィック作品の制作依頼、アゼルバイジャンおよび世界で活躍するアーティストやキュレーターによるトークやワークショップを開催し、バクーに新たに生まれたアートコミュニティーの成長を促進してきました。Ta(r)dino 6は、美術界におけるジェンダー、アイデンティティ、平等の問題に焦点を当てつつ、アゼルバイジャンの現代美術を国際的な分脈において考える対話を支援しています。
Ta(r)dino 6は、アゼルバイジャンの団体としては唯一アーティスト・イン・レジデンスの世界ネットワーク Res Artisに加盟しています。また、ヨーロッパの民間文化センターのネットワーク、Trans Europe Halles(THE)の準メンバーでもあります。 2021年にはアゼルバイジャン政府により非営利・非政府現代美術団体として認定されましたが、これはここ10年間で初めての快挙です。

Ta(r)dino 6は、アゼルバイジャンの団体としては唯一アーティスト・イン・レジデンスの世界ネットワーク Res Artisに加盟しています。また、ヨーロッパの民間文化センターのネットワークTrans Europe Halles(THE)の準メンバーでもあります。 2021年にTa(r)dino 6は、アゼルバイジャンにより非営利・非政府現代美術団体として認定されました。これはこの10年間で初めての快挙です。

Instagram: @tardino6

Website: https://tardino6.art

 

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2020Solidarityはパンデミック拡大直後に始まりました。このプロジェクトについて最初に知った時どう思いましたか?


ヴォルフガング・ティルマンス氏のインスタグラムで2020Solidarityキャンペーン開催の告知を見た私たちは、参加の動機と必要性について説明したメールをすぐに送りました。このプロジェクトの寛大さ、シンプルさ、グローバルなアウトリーチ、即実行を実現するアプローチは非常に魅力的でした。あのメールでは、アゼルバイジャンにおけるインディペンデントアートシーンが危機的な状況にあること、アーティストの代弁者として私たちが行っているアドボカシー活動について語りました。2020Solidarityのような世界的な取り組みへの参加は、Ta(r)dino 6と私たちのアートコミュニティーが必要としている認知度の向上だけでなく、閉塞的な現状を打破し、アーティストを中心に据えた私たちの活動への支援を見つけることにもつながると確信していました。メールから僅か数時間で2020Solidarityに招待していただくことができました。現実とは思えないほどスピーディーな対応にはとても勇気づけられました。

 

あなたの団体はパンデミックによりどんな影響を受けましたか。


パンデミックによってアゼルバイジャンにおける既存の構造的な問題はさらに悪化しました。美術界で独立して働く人たちを支援する組織や制度が存在しないため、自己組織化と連帯の実現が緊急の課題になりました。Ta(r)dino 6はこうした改革の最先端で活動しています。パンデミックに際して私たちは、アゼルバイジャンのアート関係者への影響や彼らが直面している問題を明らかにするための調査を行いました。アゼルバイジャンのアートコミュニティのニーズを精査し、パンデミック時に限らず当事者の立場に立ったより長期的な視点から問題解決のためのアクションプランを作ることを目的とした調査が行われたのはこれが初めてです。もしこの国でポジティブな変化を起こそうするならアートから始めなければならないと私たちは信じています。そこで私たちは計画を修正し、クリエイティブコミュニティの危急のニーズにより良く対応するための活動を始めました。パンデミックは私たちに「美しい花であるのをやめてなく庭師になれ」と教えました。私たちは自分たちの持っている限られたリソースと機会から最大限のインパクトを生み出す方法を学びました。ミッションを定義しなおし、NGOとして登録する必要性を理解しました。それは簡単な道のりではありませんでしたが、粘り強い取り組みが最期には実を結び、NGOになったことで国際的な助成金を受ける資格ができました。その内1つでも獲得できれば、私たちがバク―にオープンすることになっている恒久的なアートスペースと分野横断的なアーティストインレジデンスを維持していける可能性がぐっと高まります。

 

2020Solidarityへの参加で得たことを教えてください(具体的でなくても構いません。プロジェクトに参加したことへの印象を聞かせてください)


パンデミック、2020Solidarityへの参加、「TEH 2020スタートアップサポートプログラム」からのメンターシップの提供によって私たちの成長は加速し、ミッションとビジョンを実現することができました。これまで私たちはノマド的な自己組織化によるアートプラットフォームとして活動してきました。それは自分たちの理想にかける情熱から生まれた、普通でいることからの逃避に見えたかもしれません。私たちは自分たちが何者で何を求めているのか分かっていませんでした。THEネットワークの一員となったことで、共同体に所属している感覚と、自分たちよりも大きなミッションに向けて努力することの必要性を理解することができました。2020Solidarityは、私たちに自分たちの活動を続けようという直感的なモチベーションを与え、不可能なことなどないと信じさせてくれました。自分たちが集めた支援金でギャラリースペースのメンテンナンスと雨漏りの修理費を賄えると分かった時は本当に嬉しかったです。このスペースは、私たちの活動を支援する方から思いもかけず無料で貸していただけることになりました。このキャンペーンへの参加によって得られたポジティブな影響は永遠に続くでしょう。私たちは独立国家共同体の中で唯一の参加団体であることに誇りを持っています。2020Solidarityへの参加について言及すると、より一層興味を持ってもらえたり、尊敬されたりします。2020Solidaritに参加したということは、プロの芸術振興団体として認められたということであり、国際的な芸術団体とのつながりを確立しようとしている私たちにとってこれは非常に大切なことです。

 

ヴォルフガング・ティルマンス氏とBetween Bridgesにメッセージをどうぞ。


ヴォルフガング・ティルマンス氏とBetween Bridgesのチームの皆さんへ
皆様の取り組みと、共感、真心、寛大さから生まれたこの取り組みが世界中に与えた影響に対して私たちが感じている感謝と称賛は言葉では到底言い表すことができません!
私たちTa(r)dino 6は、閉ざされた扉を開き、より良い未来への希望を抱かせてくれる瞬間を大切にしています。2020Solidarityへの参加は、私たちをフラストレーションや依存から救いだしてくれるこうした瞬間の1つでした。あっという間に活動に必要な資金が集まったことで、この厳しい時期を乗り越えられただけでなく、一時的ではありますが経済的な安定を得ることができました。これによって私たちは、日常的なニーズを満たすことに奔走するのではなく、戦略とより長期的な発展計画に集中できるようになりました。Ta(r)dino 6の未来は混沌としています。私たちは戦争を終えたばかりのこの国で、よりによってコロナ禍に恒久的なギャラリースペースと分野横断的なアーティストインレジデンスをオープンしようとしています。アゼルバイジャンでは現代美術は未だに非常に限られた層だけのものであり、芸術のエコシステムは産声を上げたばかりです。その中で芸術に関わる人たちもまた、エゴが牽引する仕組みは破壊しかもたらさず、悪循環を断ち切るには連帯、共感、互いへの尊敬を実践するしかないということを理解していかなければなりません。文化に関わる仕事に就いている人々の意見は尊重されるべきであり、芸術は趣味ではなく対価を払うべき知的な仕事であるということを私たちは芸術に関わる全ての人に伝えていかなければなりません。さらに私たちはコミュニティを創設し、現代美術は身近なものであることをもっと幅広いオーディエンスに理解してもらわなければなりません。私たちはこれらの挑戦を前にワクワクしています。
2020Solidarityとこのプロジェクトへの参加から得られた外発的・内発的な利益は、人と人との交流と人の優しさについて多くのことを教えてくれた、まさに一生に一度の体験でした。この取り組みに参加し、ここから生まれた世界に広がるポジティブな雰囲気とエナジーを共有するチャンスを得られたことを光栄に思います。
これからも皆さんとつながりを保っていくことができれば幸いです。いつか皆様にお会いすることを心待ちにしていますので、バクーやアゼルバイジャンを訪れることがあれば是非ご連絡ください。
Ta(r)dino 6チーム

 

 

Profile

Ta(r)dino 6 Art Platform
Baku, Azerbaijan

Launched on February 1, 2019, Ta(r)dino 6 Art Platform is a Baku-born self-organised art initiative with international outreach. It fills in the niche in providing art professionals from Azerbaijan and beyond with the opportunity to explore their ideas in depth. Programs to date include exhibitions, commissioned site-specific artworks, artist talks and workshops by local and international artists and curators to help grow Baku’s emerging art community. Ta(r)dino 6 supports the discourse on Azerbaijani contemporary art within international context, with a special focus on gender, identity and equality in the art world.
Ta(r)dino 6 is the only member from Azerbaijan of Res Artis Worldwide Network of Art Residencies and an associate member of Trans Europe Halles (TEH), a European network of grassroot cultural centers.
In 2021 Ta(r)dino 6 succeeded to register as a non-profit, non-government contemporary art organisation in Azerbaijan, first in more than a decade.

Instagram: @tardino6

Website: https://tardino6.art

 

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The project 2020Solidarity was launched soon after the spread of the pandemic.

What was your first impression when you learned about the project?


In response to Wolfgang Tillman’s Instagram post announcing the start of the 2020Solidarity campaign we immediately wrote an email to Between Bridges foundation explaining our motivation and need to be a part of 2020Solidarity. We were fascinated by the generosity, simplicity, global outreach and straight to action approach of the campaign. Our letter spoke about the precarious situation of the independent art scene in Azerbaijan and our advocacy campaign on behalf of the artists. We knew that being a part of a global campaign like 2020Solidarity will give Ta(r)dino 6 and our art community a necessary visibility and help to break the echo chamber and find support for our artist-centered activities. In just a few hours we received the invitation to be a part of 2020Solidarity. It felt surreal and extremely motivating.

 

How did the pandemic impact your organization?


The pandemic only aggravated existing structural problems in Azerbaijan: absence of mechanisms of support and institutions of care for independent art workers created an urgent need for self-organisation and solidarity. Ta(r)dino 6 found itself on the frontline of these activities. We have conducted a survey to measure the impact and problems faced by art workers in Azerbaijan in connection with the COVID-19 pandemic. Being the first of its kind, this survey aimed at mapping the needs of the artistic community and developing a mitigation action plan not only for the time of crisis, but also for a more long-term perspective that Ta(r)dino 6 proposed to implement to the relevant stakeholders. We understood that if we want any positive changes they have to start from us, so we adjusted our plans and introduced activities to better serve the creative community’s urgent needs. Pandemic taught us to stop being a flower and learn to be a gardener instead. We learned how to make maximum impact with the limited resources and few opportunities we had. We redefined our mission and understood the urge to register as an NGO. It was not an easy task, but our perseverance paid off. As an NGO we are eligible for some international grants and if at least one of them is successful, it will give us more sustainability in launching our permanent art space and a multidisciplinary art residency in Baku.

 

What did your organization gain by participating in 2020Solidarity?

(doesn’t have to be specific results; you may talk about your impressions of having participated in the project)


Pandemic, participation in 2020Solidarity campaign coupled with mentorship support from TEH 2020 Startup Support Programme accelerated our growth and crystallised our mission and vision. Till then we were functioning as a nomadic self-organised art platform that appeared as a passion project, an escape from boring norms. We had a vague understanding of who we are and what we want. Becoming a part of TEH network gave us a sense of belonging and understanding that we must serve a mission bigger than us. 2020Solidarity campaign gave us intrinsic motivation to continue our work, and made us believe in impossible things. We were full of joy to know that the sum we’ve fundraised is sufficient to cover maintenance work and fix leakages in a rooftop of a rent-free white-cube gallery space we unexpectedly received in support of our activities. The long-term effects of the participation in the campaign will be with us forever: we are proud to be the only initiative from CIS countries to take part in 2020Solidarity campaign, each time we mention about it, we see increased interest and peer respect. This is particularly important when we try to establish contact with international art institutions as our participation in 2020Solidarity acts as an endorsement and professional approval.

 

A message to Between Bridges and Wolfgang Tillmans.


Dear Wolfgang and Between Bridges team,

Words cannot express our gratitude and deepest appreciation for your initiative, the empathy, wholeheartedness and generosity with which it was organised and the impact it had all over the world!

At Ta(r)dino 6 we value serendipity moments that open closed doors and give hope for a better future. Our participation in 2020Solidarity was one of those serendipity moments that pulled us out of frustration and despondency. Its immediate effect - so much needed seed funding - helped us to overcome and survive the hard times and gave us, although temporary, financial security that allowed our organisation to overcome routine needs and instead focus on strategy and more long-term development perspectives.
The future is still unknown for Ta(r)dino 6: we are launching our permanent art space and a multidisciplinary art residency during pandemic in a post-war country where contemporary art is still very niche and art ecosystem is in a nascent state, where many colleagues still have to understand that ego-systems are destructive and the only way to break the vicious cycle is to practice solidarity, empathy and mutual respect. We still have to persuade the stakeholders that cultural workers’ opinion matters and art is not a hobby, it is an intellectual work that shall be remunerated. We still have to create a community and introduce contemporary art as something approachable to a wider audience. We are excited to embrace these challenges.
2020Solidarity campaign and the extrinsic and intrinsic benefits we gained from it, was a lifetime experience that taught us a lot about human interactions and kindness. We are honoured that we were a part of it and had a chance to share the global positive vibe and energy it created.
Let’s stay in touch and if you ever decide to visit Baku/Azerbaijan, you know who would be the most blessed and happy people to meet and greet you!

Yours,
Ta(r)dino 6 team