今年初めて、オンライン&オフラインの同時開催となったTOKYO ART BOOK FAIR

両会場で流れる音楽を、これまでのTABF、そして昨年のVIRTUAL ART BOOK FAIRでもBGMを選曲してくださったCompumaさんにセレクトをお願いしました!

 

現在開催中のオンライン会場のBGMは、会期終了の1031日(日)までの限定配信。野菜、植物、土など、オンライン会場の世界観をイメージしながら有機的な雰囲気をまとうメランコリックな曲を選んでいただきました!摩訶不思議なエレクトロニクス・サウンドも含まれていて、どこか違う世界に迷い混んだような気持ちにさせられます。オンライン会場をそれぞれの時間で散策するときは、ぜひサウンドオンでお楽しみください。こころ穏やかに、ワクワクしながらアートブックとの出会いを楽しめる時間をご提供します!

 

オンライン会場はこちら

 

オフライン会場(1028日~31日)では、より多くのラインナップの楽曲を東京都現代美術館地下2FOUTDOOR LOUNGEにて流します。アートブック巡りの小休憩に、ぜひBGMにも耳を傾けてみてください。

 

TABF 2021 ONLNE VENUE PLAYLIST! 

昨年のVIRTUAL ART BOOK FAIRでも、オンライン会場のプレイリストの問い合わせが多かったので、今年のプレイリストもご紹介します!

 

J Foerster / N Kramer

Four Glass Steps / Botanique / Entrance

 

Nocturnal Bloom / Middlemist / Top Soil

 

Rehearsing Heat
down the river / lieber markus

Morning Frost Over Paddocks With Live Stock, Myers Flat, Victoria / Let's Get A Video / Windy Ponies: When You Try to Laugh, But All You Can Do Is Cry / Going Home: Second Guess / Fua Fua

 

Francesco Cavaliere

LA VOCE DELLE PERLE CHE SI SVEGLIANO DI NOTTE / SULLO SLIDE CASCA PIANO / LE GESTA DEL VENTO IN SALITA

 

Museum Of No Art

Three Years Later / One Night At The Pool

 

ARTISTS' BIO

 

ベルリンを拠点とする作曲家Niklas KramerとパーカッショニストのJoda Foersterによるコラボレーション。2021年4月にLeaving Recordsからリリースされた環境音楽のアルバム「Habitat」は、イタリア人建築家エットレ・ソットサスのドローイングからインスピレーションを得ており、8つのトラックは、それぞれ架空の建物の一室を表しています。「Habitat」において、J Foerster / N Kramerは、音のテクスチャーやパターンを重ねたり、ループしたり、融合したりして、拘束力のない流動的なサウンドに仕上げています。アフリカのログドラム、ボリビアのチャチャ、ビブラフォン、カリンバ、そのほか様々な打楽器の音を、モジュラーシンセやスクリプトベースのサンプルカッティングを使って加工し、コラージュしています。

 

Green-Houseは、ロサンゼルスを拠点とするノンバイナリーアーティスト。デビューLP「Music For Living Spaces」は、Leaving Recordsからリリースされた。Olive Ardizoni が牽引するプロジェクトのひとつとしてリリースされた「Music for Living Spaces」は、前作のミニマルな構成から、より感情的な表現へと進化を遂げています。パンデミックの最中に録音された「Music For Livings Spaces」の持つ、ここではないどこかに連れ出してくれる力は、憂鬱な気分を解消してくれます。Ardizoniは、「何かをかわいいと感じる感情に反応する、脳の一部に触れたいと思っている」と話しています。

レコードレーベル・マネージャー、グラフィック・デザイナー、ミュージシャン、DJ。2011年にカーディフ大学にて音楽・文化・政治学修士号を取得した後、NTSラジオに参加するようになり、2週間に1度番組のホストを務めています。2013年にレコードレーベルKit Recordsを設立し、これまでに約50枚のレコードをリリースしています。Matthew Herbert、Moshi Moshi Records、PRAH Recordings、New BBC Radiophonic Workshopらをクライアントに持ち、デザインも手がけています。2018年には、ゴールドスミス大学による「NX Records」の運営をスタートしました。

Anton Bruhin

 

1949年生まれ。1960年代からハプニングやパフォーマンスの企画したり、自身の本のデザイン、ハンネス・R・ボサートとの本の出版(April-Verlag社)、絵の制作、散文や詩の執筆などを行っていました。1970年代に入ると、ドローイングと詩が特に注目を浴びる。当時のボヘミアンや現代美術の黎明期の表現者として、「Mentalität」「Zeichnung」(Kunstmuseum Luzern、1976年)、「Saus und Braus」(Strauhof Zurich、1980年)、「Bilder」(Kunstmuseum Winterthur、1981年)などのエポックメイキングな展覧会にて作品を発表。1980年代からは、主に風景や町並み、インテリアや友人・知人のポートレートを描き始める。1990年代は音楽と詩を中心に活動。実験的な抒情詩を作曲したり、世界最古の楽器のひとつであるユダヤ人のハープを積極的に用いている。2000年代以降は、絵画やドローイングの制作、出版などを行う。毎年、小さなアーティストブックを少部数発行し、個人的なサークルに配っています。

 

 

 

Jeremy Dower

オーストラリア・ビクトリア州を拠点とする電子音楽の作曲家、ビジュアルアーティスト、哲学博士。ジェレミー・ダワー、Tetrphnm、Tet et Hok(デヴィッド・J・フランツケとのコラボレーション)、ナカミチ600ΙI、そして最近ではΔελφοί(ΔΕΛΦΟΙ)など、さまざまな名義で活動し、Chapter Records (AUS)、Efficient Space (AUS)、Bit of Heaven (JP)、Plug research (USA)、DMT Tapes FL (USA)、Power Lunch (USA)などのレーベルから多くの楽曲をリリースしています。リミックスには、Architecture in Helsinkiの「Like a call (Buy Me Now I'm Cheap Mix)」や、Machinoneの「Vihrea-R」などがあり、Flau (JP)からリリースされています。ダワーの初期作品(Tetrphnm)は、最近、1990年代のオーストラリアのアンダーグラウンドテクノのコンピレーションに収録されました。「3am Spares」と題されたこのアルバムは、AndrasとInstant Petersonによって編集され、Efficient Space (AUS)からリリースされました。

1980年、イタリア・トスカーナ州生まれ。ビジュアルアーティスト、作家、サウンドプロデューサー。現在はベルリンとトリノを拠点に活動しています。ライティング、音、映像、彫刻などを組み合わせた多様な活動を通して、彼の作品はリスナーの内面を活性化させます。音の粒子、ノイズ、言語を用いてサウンドストーリーを描き、インスタレーションや空間演出、パフォーマンスと融合させることで、多様なエキゾチシズムを目指しています。長年にわたり、自身の抽象的な空想世界に存在する変わったものたちをカタログ化しながら、独自の言語を収録する”辞書”を探求し続けています。デジタルとアナログの技術を駆使して制作された楽曲は、物体、動物、植物、惑星、軌跡、宇宙、ガラス、鉱物、声などによって生み出される物理的、知覚的な現象のハイブリッドといえるでしょう。「私は話す書記であり、私の声は雲、そして私のペンは音を立てるのだ」。

 

 

 

Museum Of No Art

Museum Of No Art(アート作品のない美術館)の中には何があるのでしょう? それは絵画ではなく、ヴィジョンであり、そして彫刻ではなく、可能性に満ちた空虚な空間があります。このギャラリーの中で、モナ・スタインウィッダーは自身の声、サンプラー、シンセサイザー、クラリネット、エフェクトを使って素晴らしいフォームをかたち作っています。Museum Of No Artという名義で、彼女は現実と現実の間のかすかな隙間に浮か音を拾いながらアルバムを制作しました。重低音の響きを軸にしながらも、遊び心を持って言語を解体し、反響する合成音と有機音の層を混ぜ合わせています。彼女の自由な実験の素晴らしい結果は、DJ Screw、Arthur Russell、Hiroshi Yoshimura、MJ Lallo、Poppy Nogood、Laurie Andersonらによって演奏されています。

 

COMPUMA

松永耕一、1968年熊本生まれ。ADS(アステロイド・デザート・ソングス)、スマーフ男組での活動を経て、DJとしては国内外の数多くのアーチストDJ達との共演やサポートを経ながら、日本全国の個性溢れる様々な場所で日々フレッシュでユニークなジャンルを横断したイマジナリーな音楽世界を探求している。自身のプロジェクトSOMETHING ABOUTよりMIXCDの新たな提案を試みたサウンドスケープなミックス「SOMETHING IN THE AIR」シリーズ、悪魔の沼での活動などDJミックスを中心にオリジナル楽曲、リミックスなど意欲作も多数。Berlin Atonal 2017、Meakusma Festival 2018への出演、ヨーロッパ・ラジオ局へのミックス提供など国内外でも精力的に活動の幅を広げている。近年のリミックス/リリース・ワークは、OGRE YOU ASSHOLE「朝(悪魔の沼 remix)」、YPYCool Do!COMPUMA remix)」、MAJOR FORCE PRODUCTIONSFamilyCOMPUMA Mx)、COMPUMA & 竹久圏「Reflection」等。一方で、長年にわたるレコードCDバイヤーとして培った経験から、コンピレーションCD「Soup Stock Tokyoの音楽」など、BGM選曲を中心に、アート・ファッション、音と音楽にまつわる様々な空間で幅広く活動している。