日時:11月28日(木)13:00 - 14:00(受付開始時間 12:45)
会場:東京都現代美術館 ホワイエ(1F ミュージアムショップ横)
言語:日本語
料金:無料(要当日有効のTABF入場券)
※11月14日(火)12:00よりTABF入場券を販売開始いたします。
トークイベントに参加いただく際は、TABF入場券のオンライン事前予約も必須となりますのでご注意ください。
登壇者:石塚元太良、小松透、相模智之、鈴木達朗、長谷川匠、平野聡、森B敏明、渡部敏哉
2016年にTOKYO ART BOOK FAIRでは、今年のゲストカントリーであるドイツを拠点とする出版社「Steidl」とともに、ダミーブックアワード「Steidl Book Award Japan」を開催しました。最終的に8人の受賞者が選ばれ、3名の作品集がすでに刊行、5名の作家は現在も制作を続けています。
ロバート・フランク、ロバート・アダムス、ウィリアム・エグルストン、カール・ラガーフェルドといった世界の第一線で活躍するクリエイターが信頼を寄せるゲルハルト・シュタイデルと、共同作業で書籍を制作するというプロセスを体験されている8名の受賞者をお招きし、Steidl社との本作りについてのお話を伺います。
Steidl社は、印刷から製本、出版までのすべての行程を社内で手がける世界で最も洗練された出版社のひとつです。出版人ゲルハルト・シュタイデル氏は、アートからファッション、文学など様々な分野におけるアーティストや著者に寄り添い、彼らが「魔法を生み出す」手助けをし、「アートとしての書籍」を読者の元へと届けてきました。
紙や印刷への強いこだわりを持つシュタイデル氏自身が、紙や装丁用クロスの選定から編集、デザイン、印刷まで、制作におけるすべての行程に関わることで、それぞれの作品に合ったフォーマットを見出し、コンセプトを具体化した本を世に送り出しています。
これまでに、ロバート・フランクからカール・ラガーフェルド、ロバート・アダムス、エド・ルシェ、ロニ・ホーン、ルイス・ボルツ、 ユルゲン・テラー、ジョエル・スタンフェルド、ブルース・デヴィッドソンなどの著名作家のほか、若手のアーティストや写真家たちの作品集を精力的に手がけています。
Steidl社ウェブサイト:https://steidl.de/
イベント事前予約:https://peatix.com/event/4192814/view
(※外部サイトに切り替わります)
※席数に限りがあるため、事前予約をお勧めいたします。
※席に余裕がある場合は、当日受付あり。
登壇者プロフィール
石塚元太良 Gentaro Ishizuka
1977年、東京生まれ。
2004年に日本写真家協会賞新人賞を受賞し、その後2011年文化庁在外芸術家派遣員に選ばれる。初期の作品では、ドキュメンタリーとアートを横断するような手法を用い、その集大成ともいえる写真集『PIPELINE ICELAND/ALASKA』(講談社刊)で2014年度東川写真新人作家賞を受賞。2019年には、ポーラ美術館で開催された「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」展で、セザンヌやマグリットなどの近代絵画と比較するように配置されたインスタレーションで話題を呼んだ。2022年国立新美術館で行われた「Domani:明日展」でメインビジュアルを担当。近年は、暗室で露光した印画紙を用いた立体作品や、多層に印画紙を編み込んだモザイク状の作品など、写真が平易な情報のみに終始してしまうSNS時代に写真表現の空間性の再解釈を試みている。2025年奈良市立写真美術館にて個展が開催予定。
小松 透 Toru Komatsu
1969年 宮城県生まれ。1994年 多摩美術大学芸術学科卒業。
写真家、TokyoLightroomプリンティングディレクター、Place M、RED Photo Galleryのメンバーとして活動。
1992年より「静物」をテーマに映像作品と写真作品を制作。
2016年11月 Place M出版より写真集「遠い渚 - a distant shore -」を刊行。
相模 智之 Tomoyuki Sagami
1977年生まれ。愛知県生まれ、横浜在住。東京綜合写真専門学校研究科卒業。2011-2014年 オルタナティブスペース「mujikobo」共同運営。2006年頃より戦後から高度経済成長期に建てられた建築物、そしてそこに暮らす人々の営為を示す場所を撮っている。
近年の展覧会に「時のかけら 兆候をみる」(Alt_Medium 東京、2024) 「バウハウスへの眼差し-EXPERIMENTS-」(東京綜合写真専門学校 GALLERY FOREST 横浜、 2019)
「Behind Closed Doors 恵比寿映像祭関連企画」(Gallery Kobo Chika 東京、2018)など。
鈴木達朗 Tatsuo Suzuki
1965年東京生まれ、早稲田大学法学部卒。 25年間富士通株式会社で営業職を勤務後、写真家に転身。2020年6月ドイツのSteidl社より「Friction / Tokyo Street」を刊行。
2009年- 神奈川県美術展準大賞
2013年- PhotoluxPhotoVogue部門グランプリ(イタリア、ルッカ)
2015・2016・2017年- LensCultureStreetPhotographyAwards3年連続ファイナリスト、2017年: TheFenceストリート部門最優秀賞(アメリカ)
-Theindependentphotographer competition/テーマ'Portrait優勝
-FujifilmGalleryX個展(東京)
2019年-六甲山国際写真祭出展(兵庫)
2021年-ギャラリーRoom305個展(大阪)
2022年-RedPhotoGallery個展(東京)
2024年-日韓交流写真展「路上のパロール」HaedenMuseum(韓国)
長谷川匠 Takumi Hasegawa
建築家・アーティスト 埼玉県深谷市出身 処女作Maison de Miroirで世界的写真家フランソワ・アラールに見出され現在ホテル、テーマパーク、美術館、飲食店など建築以外でも国内外で幅広くプロジェクトを進行中。 2022年にペニンシュラホテルにてウイスキ ーコラボを制作。 2023年11月に三人展『THREECOLORSEXHIBITION』を金森赤レンガ倉庫 函館ヒストリープラザにて開催。 2024年9月に 『Art Aquarium Shenzhen』設計監修 完成。 11月に『Symphonie du Destin』の舞台美術を担当。 同月に代官山にて個展『CROSS』を開催。
平野 聡 Satoshi Hirano
新潟県生まれ、東京都在住。主な写真展(個展)に2016年「再構築/RECONSTRUCTION」(NikonSalon新宿、大阪)。2020年6月ドイツのSteidl社より「RECONSTRUCTION Shibuya,2014-2018」が刊行された。清里フォトアートミュージアムに作品が収蔵されている。
森B敏明 Toshiaki B Mori
東京生まれ。俳優座舞台美術部から情報雑誌デザイン部に在籍。イラストレーター及川正通氏に師事。
「東京の印象/K.H氏ヘ」Galere de Cafe 伝・FLOOR2/東京 1996
「写真の地層展・Photo-Collboration」Galere de Cafe 伝&FLOOR2/東京 1999
「TOYAMA HOTEL」CASPER'S Gallery/東京 2006
「Japanese Contemporary Photography」 SKC Gallery 日本ユーゴ・アートプロジェクト/Beograd, Serbia 2007
「Smell on day No.16」東北工業大学一番町ギャラリー/宮城 2012
「神戸ビエンナーレ2009アーティストコンペティション」入選 2009
「青森プリントトリエンナーレ」入選 2014
「MBT/B,drawings of abstract forms」Steidl社 刊行 2020
https://www.instagram.com/moribinmori/
渡部敏哉 Toshiya Watanabe
1966年 福島県生まれ。1990年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。
在学中にPARCOが主催する「期待される若手写真家20人」に選出される。現在は株式会社電通でアートディレクターをしながら、写真を使った作品の制作を続けている。主な出版物:2021年 写真集「SOMEWHERE NOT HERE」、2024 年 写真集「BEYOND WHAT YOU SEE」共にthe (M) editionとIBASHOの共同出版。主な個展:2013年「18 months」、2015年「THROUGH THE FROZEN WINDOW」、2017・2019・2022年「Somewhere not Here」POETIC SCAPE、2024年「Beyond what you see」IBASHO gallry、その他国内外のグループ展・フォトフェスティバルに多数参加。主な受賞歴:2011・2012年 Potolucida Critical Mass, Top50、2013年 International photography award 2013, 1st place、2019年 HARIBAN AWARD 2019, Juror’s Choice Awards 他