日時:12月14日(日)13:15-14:15(受付開始時間13:00)
会場:東京都現代美術館 EVENT SPACE(1F ミュージアムショップ横)
料金:無料(要当日有効のTABF入場券)
※11月20日(木)12:00よりTABF入場券を販売開始いたします。そちらのご予約も必須となりますのでご注意ください。
言語:日本語/英語

 

登壇者:Lukas Birk(Myanmar Photo Archive、Fraglich Publishing)

 

このトークでは、Fraglich PublishingやMyanmar Photo Archive を設立・運営するLukas Birkが登壇し、ミャンマーおよびMyanmar Photo Archiveの活動に焦点を当てつつ、地域に根ざした本の制作の可能性を検討します。写真集を国際的なアート市場向けの単なる商品として扱うのではなく、小規模な地域出版を通して読者層を育み、経済を活性化し、物語が生まれたコミュニティの中に出版物を根づかせる方法に焦点を当てます。その地域で出版物を作ることで、知識や技術がコミュニティ内を循環し、出版物自体も遠い存在の遺物ではなく「生きたアーカイヴ」として機能するようになります。
こうしたアプローチによって、写真集をまず地域の人々に届けようとする姿勢を貫き、従来の流通のあり方に疑問を投げかけています。地域に根づいた出版物は、世界に流通する前に力強さと信頼性(真実味)を獲得します。トークでは、ミャンマーに加えてアフガニスタンやクルディスタンなどの紛争地での経験も踏まえながら、現地で制作された写真集が記憶の媒体、文化的継承の手段、そして経済的自立の可能性を持つことについて考察します。

 

イベント事前予約:https://peatix.com/event/4637077/view
(※外部サイトに切り替わります)
※11月20日(木)12:00より本イベントの予約受付を開始いたします。
※席数に限りがあるため、事前予約をお勧めいたします。
※席に余裕がある場合は、当日受付あり。

 


 

 

Lukas Birk|ルーカス・ビルク
視覚的アーカイヴと物語の再構築に焦点を当てるオーストリア出身の写真家・研究者であり、出版活動も行っている。Myanmar Photo ArchiveとAfghan Box Camera Projectを立ち上げ、本や展覧会、映像作品を通じて見過ごされてきた歴史を記録してきた。彼のプロジェクトはしばしば紛争地での調査から生まれ、事実とフィクションを織り交ぜることで主流の物語に対抗している。また、Austro Sino Arts ProgramやSewonArtSpaceを共同設立し、Fraglich PublishingとInstant Box Cameraのプロジェクトを運営。フルブライト奨学生としてロンドンとロードアイランドで学び、大英図書館やEUから賞を受賞。さらに、ポッドキャスト番組「The Photo Vault」のホストも務めている。

Web:(Fraglich Publishing)https://www.fraglich.com

(Myanmar Photo Archive)https://www.myanmarphotoarchive.org

(Lukas Birk)https://www.lukasbirk.com/