日時:7月14 日(日)13:00 – 14:30(受付開始 12:45)

場所:ホワイエ(1F)入場無料

 

マンガや小説、写真や映像など、それぞれ多様なメディアを横断しながら、文学的な手法で作品を発表しつづけるアーティストのふたりが、活動初期から積極的に取り組んでいるアーティストブックをはじめとする印刷物としての作品について、それぞれの最新作や代表作を例にあげながら、その可能性について語ります。

展示や作品ともリンクしながら、もうひとつの展覧会としても存在するふたりにとってのアーティストブックとは果たして?ふたりの活動を初期から追ってきたキュレーターの兼平彦太郎が聴き手を務めます。

 

 

 

小林エリカ

娘たち / Daughters

“Yoko 1955”

2017

鉛筆、紙 Pencil, Paper 7点組

Each 21.6×21.6cm

©Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery 

 

小林エリカ

わたしのトーチ / My torch

2019

Cプリント Cprint 47点組

Each 54.9×36.7cm

撮影:野川かさね Kasane Nogawa

©Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery

 

ミヤギフトシ

From the Palace on the Hill #2

2017/2019

(From “In a Well-lit Room: Dialogues between Two Characters” / 「物語るには明るい部屋が必要で」より

 

ミヤギフトシ

American Boyfriend Printed Ephemera

2013

offset prints, postage stamp, envelopes, ink

オフセット印刷、切手、封筒、インク

 

 

Photo by Mie Morimoto

 

小林エリカ Erika Kobayashi  

作家・マンガ家。 著書は小説「マダム・キュリーと朝食を」(三島賞候補、芥川賞候補)(集英社)、アンネ・フランクと実父の日記をモチーフにしたノンフィクション「親愛なるキティーたちへ」(リトルモア)、作品集に「忘れられないの」(青土社)など。2019年夏、”放射能”の歴史を巡るコミック「光の子ども3」(リトルモア)刊行、国立新美術館にてグループ展「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」に参加、ロンドンYamamoto Keiko Rochaixにて個展「最後の挨拶 His Last Bow」開催予定。

 

 

Photo by Takeshi Eiyama

 

ミヤギフトシ Futoshi Miyagi

1981年沖縄県生まれ。東京都在住。留学先のニューヨークにて、美術関連書籍の専門店に勤務しながら制作活動を開始。自身の記憶や体験に向き合いながら、国籍や人種、アイデンティティといった主題について、映像、オブジェ、写真、テキストなど、多様な形態で作品を発表。2019年、初の小説集『ディスタント』(河出書房新社)を刊行。アーティストランスペースXYZ collectiveの共同ディレクターをつとめる。近年の主な展覧会に、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館、2019年)、「小さいながらもたしかなこと」(東京都写真美術館、2018年)、「How Many Nights」(ギャラリー小柳、2017年)、「Almost There」(ヴァルガス美術館、2017年)、などがある。