これらの作品は、人生の経験、感情の共感、または単純な繋がりというものを代弁してくれます。どうしてアートは人の心を捉え、帰属意識を高めるのでしょうか。私の目的は、この宝物を自分のものにすることではなく、受け入れて、大切にして、育てることです。
ー アニエスベー

 

長年にわたり、アニエスベーは膨大な数の現代アート作品を収集しており、そのコレクション数は現在5000点近くに及びます。極めて多様な人びと、グループ、カルチャーの中で、アニエスと親しい関係性、または偶然の出会いによって形成された彼女のコレクションは、他に類をみないものです。

TABFにてアーカイブを展示するアート紙『ポワンディロニーは、1997年にアニエスベーと現代美術家クリスチャン・ボルタンスキー、現代美術キュレーターのハンス=ウリッヒ・オブリストの会話をきっかけに誕生しました。毎号、ゲストアーティストが紙面を使って自由に作品を展開し、不定期に発行されています。 このユニークなアートフリーペーパーは、世界中の美術館、ギャラリー、書店、学校、映画館、カフェそして、全世界のアニエスベーショップでおよそ10万部が、“拡散”というアイディアの下で無料配布されています。