日時:7月15日(月・祝)13:30 – 16:30 (受付開始 13:15)  入場無料

 

須々田美和(Session Press主宰)

レレ・サヴェリ(8-Ball Community主宰)

ウィル・ローガン(『The Thing Quartely』設立者、アーティスト)

デイヴィッド・シニア(サンフランシスコ近代美術館図書館及びアーカイブ責任者

デイヴィッド・ホーヴィッツ(アーティスト)

 

【チケット予約制】入場無料
ご予約はこちらより:http://ptix.at/BbAL2U
(※外部サイトに切り替わります)
※当日受付も可能ですが、席数に限りがあるため事前予約をお勧めいたします。

 

 

 

2015年からスタートした、ひとつの国の出版文化にフォーカスする企画「Guest Coutry」。4回目となる今年は、アメリカを特集します。

 

ニューヨークを拠点とするインディペンデントなメディアコレクティブ8-Ball Zineによる「Radical Pages: A Selection of American Zines」、毎号、ミランダ・ジュライ、ガブリエル・オロスコ、ライアン・ガンダーなど様々なアーティストをフィーチャーし、ユニークなオブジェクトを雑誌として刊行した雑誌『The Thing Quarterly』の全号を紹介する「10 Years of The Thing Quarterly」という二つの展示のほか、アート、デザインを専門とする、サンフランシスコ近代美術館図書館及びアーカイブの責任者であるデイヴィッド・シニアによるトークショー「新たなネットワーク:アメリカにおけるインディペンデントアート出版を開催します。

 

フェア最終日となる7月15日(月・祝)には、「Guest Country vo.4: United States」関連のリレートークを開催します。まずは、ニューヨークにある写真集専門書店Dashwoodに勤め、自身の出版レーベルSession Pressを主宰する須々田美和が、アメリカのアート及び写真集出版のコミュニティに長年にわたって所属するインサイダーの視点から、その特徴や近年の流れについて語ります。

 

その後、TABFのために来日するレレ・サヴェリを始めとする8-Ball Communityのメンバーや、サンフランシスコを拠点とするユニークな雑誌『 The Thing Quarterly』を手がけたアーティストのウィル・ローガンにわたり、それぞれがTABFで開催する展示や活動について紹介。

そしてアンカーを務めるのは、デイヴィッド・シニアと、ユニークなアーティストブックを多数作ってきたデイヴィッド・ホーヴィッツ。シニアがインタビュワーとなり、彼らのコラボレーションを含む、さまざまな出版プロジェクトについて語り合います。

 

近年のアメリカのアート出版を牽引する登壇者たちの生の声を通して、さまざまな視点でその魅力を掘り下げるリレートーク。ぜひお見逃しなく!

 

13:30-14:00  (JAP) Miwa Susuda (Dashwood, Session Press)

14:10-14:50  (ENG/JAP) 8-Ball Community

15:00-15:40  (ENG/JAP) Will Rogan

15:50-16:30 (ENG/JAP) David Senior x David Horvitz

 

*トークの間に10分休憩を挟みます。*開催時間は前後する可能性がございます。

*途中の入退場は自由ですが、周りのお客様へのご配慮をお願いいたします。

 

須々田美和(Miwa Susuda)

1995年より渡米。ニューヨーク州立大学博物館学修士課程修了。ジャパン・ソサエティー、アジア・ソサエティー、ブルックリン・ミュージアム、クリスティーズにて研修員として勤務。2006年よりDashwood Booksのマネジャー、出版社Session Pressを設立し、日本の写真家の紹介に務める。Museum of Fine Arts Boston、Contact Photo, Tronoto, twelvesbooks photobook symposium, Visual Study Workshopなどで日本の現代写真について講演を行うほか、国内外のさまざまな写真専門雑誌や書籍に寄稿する。2013年からMack First Book Awardの選考委員を務める。2018年より、オーストラリア、メルボルンのPhotography Studies Collegeのアドバイザーに就任。

 

レレ・サヴェリ(Lele Saveri)

ローマ生まれ。写真家、教師、8-Ball Community共同設立者。2010年より、ニューヨークを拠点に活動する。現代における重要なアーティストたちととのに出版、展示やイベントなどを手がける。ニューヨークの駅構内にZINEを販売するニューススタンド「The Newsstand」は代表するプロジェクトのひとつ。サヴェリの作品は、ニューヨーク近代美術館、Foam写真美術館、ファンダシオン・ルイ・ヴィトンなど世界各地で発表されている。

 

ウィル・ローガン(Will Rogan)

カルフォルニア州サウサリートを拠点とし、船の上で暮らしながら作品を制作している。写真を背景に持つ彫刻家。時間、人間のつながり、歴史的記録、素材の持つ歴史、実験的な学びなどをテーマとする。サンフランシスコのAltman Siegel Gallery、東京のMisako and Rosenに所属。2007年、The Thing Quarterlyを共同設立。ロックフェラー財団メディアアートの助成金、ロサンゼルス近代美術館によるSECA賞を受賞するほか、森美術館や上海ビエンナーレ、バークレー美術館など、世界各国で作品を発表する。

 

デイヴィッド・シニア(David Senior)

サンフランシスコ近代美術館(MoMA)図書館及びアーカイブの責任者。アーティストブック、現代美術やデザインにまつわる書籍についてのレクチャーをたびたび開催する。以前は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の図書館司書を勤め、「THE ELECTRO-LIBRARY」 (2016)、「Ray Johnson Designs」(2014),「Please Come to the Show」 (2013)、「Millennium Magazines」 (2012)、「Access to Tools: Publications from the Whole Earth Catalog, 1968–74」 (2011)など多数の展覧会を企画した。2014年には、展覧会の招待状やフライヤーなどのエフェメラを展示した「Please Come to the Show」の図録をOccasional Papersから刊行。過去11年間にわたりNew York Art Book Fair、そして最近ではLA Art Book FairとPrinted  Matterが主催する二つのアートブックフェアのイベントプログラム「The Classroom」の企画を担当し、これまでにアーティスト、デザイナー、出版社による、100以上のトーク、パフォーマンス、ワークショプを行っている。現在は、Inventory PressとRite Editionsから刊行予定のブックディーラー、スティーブン・リーラーについての書籍を編集中。Primary InformationのYale Unionのボード・オブ・ディレクターの一員を務める。

 

David Horvitz(デイヴィッド・ホーヴィッツ)

1982年生まれ。バードカレッジで写真を学ぶ。現在はロサンゼルスを拠点とし、アートブック、写真、パフォーマンス、メールアートなど様々なメディアを用いるアーティスト。 ZINEをはじめとするアーティストブック等を表現の手法として積極的に用い、インターネット上でプロジェクトを展開することでも知られる。2019年7月19日(金)から9月7日(土)まで、Scai the Bathhouseにて、毛利悠子との二人展「summer rains」(夏の雨)を開催予定。