©Miranda July ©Elizabeth Weinberg
お金は、なぜお金と言えるのでしょうか? それは、ただ人々がそうだと信じ、その概念に合意しているからに過ぎません。友人との愛こそ、私たちにとって最も価値のあることではないでしょうか? そしてそれを信じてみませんか?友人との信頼関係は、私たちを勇敢にしてくれたり、笑わせてくれるたりするもの。そして、すべての変化や失敗も含めて自分自身と向き合わせてくれるのです。Love Bucks: In Us We Trust。
–Miranda July
TOKYO ART BOOK FAIR: Ginza Edition 最終週では、映画監督、小説家、アーティストなど、多方面で活躍するミランダ・ジュライによる「友情」をテーマにしたプロジェクト「Love Bucks」を展開します。
独自の視点、色彩、言葉、感性で唯一無二の世界観を生み出し、人々を大きな愛とユーモアで包み、勇気を与える作風は、どのようにして生まれるのでしょうか。ジュライは革新的なアイデアを思いつく時、まずは仲の良い友人たちに意見を求めるそうです。彼らからの共感が、アイデアを実現させる後押 しになると言います。あなたの頭の中にも、あなたの背中を押してくれる友人の顔が浮かびませんか?今回は、そんな友人と共に訪れて欲しい参加型の企画になります。
ここでは、ジュライらしい遊び心たっぷりな方法で、「友情」という目に見えない価値を紙に印刷して「Love Bucks」を作ります。「Bucks」とは、アメリカ英語で、ドルのことを指します。つまり、新しい貨幣を制作するのです。会場にあるフォトブースで友人と2人で撮影すると、2人の顔写真が真ん中に配された「Love Bucks」がプリントされます。Love Bucksのは、ジュライがキッチンテーブルで描き下ろしたものです。2人の友情が印刷された “貨幣”は、あなたが何かにチャレンジしたいときに、その価値を存分に発揮するでしょう。
ミランダ・ジュライ
ミランダ・ジュライは、ロサンゼルスを拠点に活動する、映画監督/アーティスト/ライター。彼女の受賞作品には、映画「君とボクの虹色の世界」や、短編集「いちばんここに似合う人」などがあります。現在は、新作映画を製作中。
*作家本人の来日予定はございません。